4月3日にC・W・ニコルさんが直腸がんのため、亡くなりました。
イギリスウェールズ出身のC・W・ニコルさんは、日本国籍を持ち、長野県を拠点に環境保護活動をするナチュラリストとしてテレビやコマーシャルを通じて伝え続けてくれました。
そんなC・W・ニコルさんがどんな生き方をし、どんなことを伝えてくれたのか、また家族との関係をまとめていきたいと思います。
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「勇魚」「風を見た少年」などの著書がある、環境保護活動家で作家のC・W・ニコルさんが3日死去しました。79歳でした。(藤)#CWニコル #cwnicol pic.twitter.com/3mZaRJ1y9C— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) April 4, 2020
【目次】
【C・W・ニコル】現在の活動はなにをしていたの?

出典元:http://www.cwnicol.com/
C・W・ニコルさんは、2016年から直腸がんを患いながらも「自然環境の大切さ」を伝える講演活動を続けてきました。
2019年10月30日にも東京で特別講演「心に木を植える」を開催しており、最後まで環境保護活動を行っています。
1986年に長野県黒姫高原の山の一部を購入し、「アファンの森」と名付け、里山の再生活動エコツーリズムを自ら実践してきました。
この「アファンの森」は明仁天皇様と美智子皇后様も訪れており、この際のコメントで
「天皇陛下にかけていただいた言葉は一言も忘れない。自然に包まれた両陛下はお幸せそうだった。退位されて体を休め、お好きなことができるのなら、私も日本人としてうれしい。愛し、尊敬していきたい」
と自らを日本人というほど日本を愛していたことが分かります。
また、靴のホーキンスや日本ハムのCMにも出演しており、テレビ番組やコマーシャルの印象も強いのではないでしょうか?
【C・W・ニコル】名言集
素晴らしい森がよみがえるには、
まず自然が見えること、感じることができる人が必要。
しかし自然音痴の人が今増えているのが心配です。
私はケンカっ早いため、
これまでいろいろな人たちとケンカをしましたが、
長年のケンカ相手のひとつが林野庁です。
森は生物の多様性の豊かな場所。
多様性が豊かだと人も豊かになる。
誇り高き日本人でいたい
では、C・W・ニコルさんが母国イギリスを離れ、日本で人生を終えたヒストリーを簡単にまとめてみました。
【C・W・ニコル】幼少時代いじめで学校嫌いだった?
C・W・ニコルさんはイギリスのウェールズの首都カーディフの西にあるニースという町に生まれました。
幼少時代は現在とは違って、体が小さく病弱だったため、同級生からいじめに遭っていたそうです。
学校嫌いになったC・W・ニコルさんは、祖父から自然のことだけでなく、宗教や歴史・哲学・音楽などを教えられ、動植物と触れ合うことを癒しとして幼少時代を過ごしています。
また、「軟弱な小僧」と親戚の叔父から言われ、そこから格闘技に興味を持ち、14歳頃から柔道と格闘技を始めています。
高校卒業後は、家族に無断でカナダにわたり、極地探検やイヌイットと暮らしたりと様々な活動に参加していました。
【C・W・ニコル】大学中退後、フィールドワーカーの道へ!
C・W・ニコルさんはカナダから帰国後、両親の説得でセントポール教育大学へ進学しますが、大学が嫌いになり、レスラーのアルバイトに専念してしまいます。
19歳で’Nic Devito’というリングネームでセミプロのレスラーとして働きつつも、フィールドワーカー(現地調査する研究員)となる夢を捨てきれず、大学を中退し、再び極地調査のスタッフの道を辿ります。
【C・W・ニコル】世界で環境調査活動し、最後は日本へ!
カナダで水産調査局や環境保護局で働きましたが、日本の空手を習得するため1962年に来日し、空手初段を習得しています。
その後は、世界の漁業や捕鯨関係・野生動物保護に従事し、時には密猟者と戦うなど世界中で活動をしていましたが、日本へ再び来日し、日本大学で日本語や水産学を学んでいます。
この際に1人目の日本人の妻と結婚し、2人の娘が生まれましたが離婚しています。
そして、世界で環境調査活動を続ける中で現在の妻であるニコル麻莉子に出会い結婚。
1995年に日本へ帰化し、長野県の荒れた里山の一部を購入し「アファンの森」で里山の再生家活動を実践していきつつ、日本で環境保護活動を続けていきました。
【C・W・ニコル】妻と離婚歴ありで娘は3人!
C・W・ニコルさんは、1度目の結婚を日本人女性とし、2人の娘が生まれますが、その後に離婚しています。
2人の娘のうち長女は、カナダ人男性と結婚し、現在はカナダにお住まいだそうです。
その後、C・W・ニコルさんは音楽家で画家のニコル麻莉子さんと再婚し、1人娘が生まれています。
C・W・ニコルさん自身も音楽活動や小説家の一面もあるので、お互いの才能にひかれあったのかもしれませんね。
【C・W・ニコル】娘が違法薬物で逮捕?娘が発達障害であると告白

出典元:https://www.asagei.com/excerpt/77269
C・W・ニコルさんとの再婚相手であるニコル麻莉子さんとの間に生まれた一人娘のニコル亜理紗さん(31)が2017年に覚醒剤取締法違反(使用)容疑で逮捕されています。
ニコル亜理紗さんの知人のコメント
「亜莉紗さんは大阪の西成にマンションを借りて1人暮らしをしていました。彼女は自立心が強く、経済面で父親に頼りたくなかったんでしょうね。一時は夜の仕事をしていました。それでも長野の実家に頻繁に通って、お父さんの体調を気遣っていたのに、クスリなんて‥‥」
引用:https://www.asagei.com/excerpt/77269
ニコル亜理紗さんは、夜の仕事もしていましたが異常に痩せていき、店をクビになった理由を「クスリがバレて1日でクビになった」と話していたそうです。
逮捕の際には妊娠6か月だったそうですが、結婚はしておらず、裁判後に結婚したいと話していました。
「お父さんもお母さんも大きな病気をして、特にお母さんは進行性のガンを患っているので、私がキチンと看病してあげたい。実家の長野に戻って、両親に孫の顔を見せてあげたい」
と発言しているので、実家の両親との関係は良好なようですが、当時のニコル亜理紗さんのTwitterでは、かなり精神的に不安定になっていたようです。
「初めまして、私もうつ病でたまに自傷したりします。」
「やっぱり生活保護を受けてるから病院ですらしっかりと病気の治療をしてくれない…目の前のお金に騙されて翻弄されて社会の底辺に落ちてしまった」
引用:https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/650431/
このニュースにC・W・ニコルさんはこうコメントしています。
娘は、発達障害があり、人の気持ちを分からせるのに大変苦労をしましたが、親として愛情をもって向き合ってきたつもりです。しかし、残念ながら、成長してからはうつ病にもなり、今は障害者手帳を持って生活していました。
一日も早く会って、これからの生き方について、しっかりと話し合いたいと思っています。
と話していますが、この書面を出した際に娘の名前を「亜里沙」(正しくは亜理紗)と間違っていることから、普通の親子関係ではなかったのかもしれません。
現在のニコル亜理紗さんの状況については分かりませんでしたが、無事にお孫さんの顔が見れていたらいいなと思います。
【C・W・ニコル】死去へのコメント
ニコルさんが…
長年、交流がありましたが、最後にお会いした時の言葉を忘れません。「貴方を弟みたいに感じる。野口さん、山で死ぬんじゃないよ」と。あの日は何度も「死なないでね」と繰り返したニコルさん。またニコルさんのあのウィスキーを一緒にゆっくりとやりたかった
https://t.co/7t4RuGl8fv— 野口健 (@kennoguchi0821) April 4, 2020
ニコルさんが「黒姫の森においでよ」とおっしゃった日の写真。
森の中の年月経た樫の木のような、巨きな温かい人でした。
日本の文化、日本人の生き方を深く理解し、愛してくださった方。
ニコルさんが亡くなってしまったなんて、信じられません。
森の中に散歩に行っているだけだと思いたいです。 pic.twitter.com/u0t70Tuh1j
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) April 4, 2020
うわー
まじか・・・
もう20年近く前に、ニコルさんの講演聞きに行きました
すごいいい人で、講演おわったあともいろいろ個人的にお話を聞いていただいたのが懐かしい思い出です・・・志村さんに続いてショックだ・・・
ご冥福をお祈りいたします https://t.co/VgghghaQlr— Kizoku@Nora-Rengo Owner (@kizoku_noraren) April 4, 2020
まとめ
C・W・ニコルさんの名言や環境保護活動を続けてきたことを改めて知り、今の異常気象や3月末の雪など環境問題を考えていかなければならないと思いました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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